
“バイプレーヤー”
であることに
誇りを持つ。
M.Kusanagi
主役ではなく“バイプレーヤー”(脇役)
結婚式づくりで大切にしていることはなんですか?又は、結婚式当日、いちばん大切にしていることは?

結婚式において料理は、主役ではなく“バイプレーヤー”だと考えています。もちろん美味しいことは大前提。でもそれ以上に大切なのは、ゲストの会話や笑顔、進行の流れを邪魔せず、心地よいテンポで届けられることだと思っています。料理が遅れて空気が止まってしまったり、逆に慌ただしくなってしまうと、その一瞬で場の温度が変わってしまうこともあります。だからこそ私たちは、決められた時間に、当たり前のように、滞りなくお料理をお出しすることをいちばんの価値だと考えています。料理が自然にその場に溶け込み、気づけば楽しい時間が流れている。そんな結婚式の“いい空気”を支える存在でありたいと思っています。
ちゃんと、届けきる
どんな瞬間にやりがいを感じますか??

結婚式の一日は、たくさんの人の想いと動きが重なり合う特別な時間。その中で私がいちばんやりがいを感じる瞬間は、何事もなく、すべての料理を無事に出し終えたときです。派手な演出があるわけではありませんが、決められた時間に、温かいものは温かいうちに、ベストな状態でお届けできたとき、ようやく胸をなでおろします。ゲストの楽しそうな声や、新郎新婦の笑顔を遠くに感じながら、静かに役目を終えられた瞬間。主役ではないけれど、その一日が滞りなく進んだ裏側にいられたことに、そっと誇りを感じています。
距離によって変わる、心の輪郭
周りからよく言われるあなたの性格は?
人によって少しずつ違うみたいで、それが面白いなと感じています。仕事の場では落ち着いて見られることもあれば、親しい人の前ではよく笑う人だと言われることもあって、きっと場面ごとに自然と違う顔をしているんだと思います。すべての場所で自分をさらけ出しているわけではなく、無理に背伸びをすることもありません。ありのままの自分を知っているのは、いちばん近くにいるパートナーだけ。だからこそ、その存在がとても大切で、心から安心できる居場所になっています。
休日の主役は、庭にある
オフの日、いちばん好きな過ごし方は?

映画館の大きなスクリーンで映画を観る時間がいちばんの楽しみでした。暗い空間に身を委ねて、物語の世界にどっぷり浸かるあの時間が好きだったんです。 でも最近は、オフの日になると自然と庭に出て、育てている果樹や葉物野菜の世話をしている自分がいます。土に触れ、少しずつ育っていく変化を感じながら過ごす時間は、不思議と心が整っていくようで。映画のワンシーンのような特別感とは違うけれど、今の自分には、この穏やかな時間がいちばんの贅沢です。
笑顔が、いちばんの正解
どんな一日になったら、「いい結婚式だったな」と思いますか?
在り来たりかもしれませんが、結びの時間に新郎新婦さんが自然な笑顔で「楽しかったね」と言い合いながら帰っていく姿を見送れたとき。その笑顔には、準備期間の迷いや悩み、当日の緊張や高鳴り、ゲストから受け取ったたくさんの祝福がぎゅっと詰まっています。派手な演出や完璧な進行よりも、おふたりが心から楽しめたこと、その余韻を抱えたまま扉をくぐっていく姿こそが、私にとっての“いい結婚式”の答えです。
チーム・フリーダム
このチームを一言で表すならどんな言葉?
好き勝手に動くという意味ではなく、それぞれの個性や得意を信じ合い、任され、委ねられている自由。誰かの正解に無理やり合わせるのではなく、「あなたならどうする?」と問いかけ合える空気があります。だからこそ一人ひとりが自分の役割に誇りを持ち、自然と力を発揮できる。困ったときはそっと手を差し伸べ、うまくいった時は一緒に喜ぶ。自由だけど、決してひとりじゃない。そんな信頼の上に成り立つ、あたたかくて心強いチームです。
一日の大半を過ごし、料理を考え、明日の段取りや再来週の仕込みの割り振りまで、頭の中を整理する大切な場所。
あなたが思うロルドのおすすめスポット

コンベクションの熱や音、フライヤーのリズム、包丁の音に囲まれながら、その日の一皿、その先の一日を思い描いています。忙しさの中にも、不思議と落ち着ける時間が流れ、ここはシェフが唯一、自由気ままに振る舞える“居場所”のような空間。表には見えないけれど、ロルドの一日を支える原点が、この厨房には詰まっています。

